私を一生見守ってくれる先生

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幼稚園のときお世話になった先生へ

幼稚園の頃、私は人見知りがピークで登園が苦痛で苦痛でたまりませんでした。母や叔母に送ってもらっても門をくぐることができず、毎日のように泣いて困らせていた記憶があります。
そんな私と家族に対して幼稚園の先生は「感受性が強いから、違う環境を不安に感じてしまうんですね。それを意思表示できるのは素敵なことですよ」と優しい言葉をかけてくれたようです。(私自身はそれどころではなかったし、かけていただいた言葉の意味もたぶんわかっていなかったと思います)
その先生はことあるごとに私を気にかけてくれて、フェルトでお守りを作ってくれました。お守りにはかわいい犬の刺繍をしてくれていて、中には「幼稚園に楽しく来られますように」と書いた紙が入っていました。40年以上経った今でも、そのお守りは大事に持っています。
あの頃も「ありがとう」と思ったし伝えたけれど、今でも「ありがとう」と思っています。何かつらいときにはこのお守りを見て「私をこんなに愛してくれた先生がいた」ということを思い出し、何度も立ち上がってきました。
先生のお守りに、私は一生守られています。
あなたに憧れて、「ありがとう」を他の誰かに返していきたくて、私も小学校の先生になりました。
このご恩を、一生返していきます。ありがとう。

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