今まで一緒にいてくれてありがとう

飼っていた猫へ

わたしが小学校2年生の時に見つけた捨て猫と、こんなに長く一緒に過ごすことになるとは思っていませんでした。最初は警戒心が強くて、家の庭で過ごしてはいるけれど、全然触らせてもくれなかったね。ごはんを持ってったりして毎日毎日しつこく構ってたら、いつの間にか家の中のこたつでくつろぐようになって、心を許してくれたんだなあって嬉しく思いました。臆病で他の猫にいじめられたり、来客にもビビりまくったりして世話がかかる猫だったけど、寂しい時いつも遊んでくれてありがとう。たまに何日かいなくなる時があって、その時はたくさん泣いて悲しんだのに、そのあとひょっこり現れて、心配させやがってとひたすら撫でて抱きしめたのを、今でもふと思い出します。わたしが小さい頃は、気まぐれな猫に腹を立てたりしてたけど、大人になってからはそんなことなかったよ。大学に入ってたまにしか会えなくなったけど、帰省するとちゃんと覚えてくれていて、いつも膝の上に乗って寝てくれたのは大切な思い出です。猫に会うために帰ってたと言っても過言ではないよ。歳をとって認知症みたいになって、とうとういなくなってしまったね。いつか会えなくなると思って、別れる時毎回これで最後かもしれないって覚悟してたつもりだったけど、最後に会えなかったのはやっぱり悲しいです。けど、本当に本当に長い間ありがとう。10年以上、心の支えになってくれてありがとう。思い出も写真も、数えきれないほどあるよ。天国でも、穏やかに過ごしていることを祈っています。

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