一生忘れない、そして、今もありがとう

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幼なじみへ

私には、小学校時代からずっと今も付き合っている友達がいます。もう出会ってから、30年以上経ちます。

子供の頃は、家族よりも一緒にいた時間が長かったです。小学校から家に帰って、ランドセルをおいて、彼女の家へ。ときには彼女が私の家へ。毎日のように、同じように、同じことをして、同じような話ばかりして、それでも、それが、何よりも楽しかったのです。

中学校も一緒で、高校は違ったけど、それでも同じ町にいたから、よく一緒に会えていました。その後、私が進学した大学は、地元から2時間くらい離れたところで、私が帰省するときくらいしか会うことがなくなっていきました。学年が進むと、彼女も私も医療系に進学していたから、授業や実習で毎日が慌ただしくて、本当に、会わなくなっていきました。今みたいに、スマートフォンなどない時代、アパートに電話があっただけでした。

二十歳も過ぎた頃、私に彼氏ができて、もう、日々の生活で彼女の存在は遠くなっていっていました。毎日、本当に多忙でした。そんなとき、彼氏と私の間で別れ話が持ち上がって、私は何も手につかなくなりました。私は、部屋の中に座り込み、じっとしていた眼の先には、電話がありました。そのとき、真っ先に思い出したのは彼女でした。

彼女を思い出したのは、本当に、久しぶりで、今思えば、彼女を思い出したからといって、私が彼女を必要とするときだけ、彼女に電話することはとても自分勝手に思えます。でも、あのときは、そんなことを感じる余裕はありませんでした。

私の声を聞いた彼女は、私をとても心配し、励ましてくれました。それから、2時間後、彼女は、私のアパートに到着していました。受話器を置いた後、直ぐに車を飛ばして、彼女は私のアパートに向かってくれたのです。

そして、明日も朝が早いからと帰って行きました。彼女がそのとき、私と居た時間はそんなに長くはありませんでした。でも、その彼女の行動が私をどれだけ私に力をくれたかは言うまでもありません。

あれから、もう30年以上経ちました。今、彼女は今も私の故郷にいて、優しいお母さんになっています。私はあのときより今はもっと遠くに住んでいます。だから、簡単に会うことはできないけれど、私は彼女を思い出すと、ファイトが湧いてくるのです。彼女の優しさは今も変わっていないことを知っているからでしょう。今の私は、あの頃の私より、十分に世間にも揉まれて強くなっていると思います。それでも、辛いことや落ち込むことはあるのです。そんなときでも、彼女を思い出すと、自然とがんばれます。

次、彼女に会えるのはいつだろう。そう若くもない私たちは、昔みたいに一緒にやんちゃはできなくなっているけど、それでも会えば、気持ちは一瞬に子供の頃にタイムスリップします。そんな彼女の存在に、私はありがとうって、いつも思っています。彼女には言ったことないけれど。

今度、会ったら、温泉にでもつかって、彼女にさりげなく伝えられたらと思っています。

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