子供のために働いてくれてありがとう

お父さんへ

私の父親は、夜遅くまで一生懸命働いていました。そのことについて、子供の時にはあまりよく思っていなかったのです。それはなんといっても、一緒にいたかったから。とてもさみしい思いをしたので、父親のことをいなくていいと思ったこともありました。

母親だけでいいやと、そんな気持ちになったことも。父親は私のために、必死で頑張って働いていたのに、そんな風に子供に思われていることを知っていたのか知らなかったのか。

私が成人した時も、特に感想を言うこともなくその時も仕事に明け暮れていました。

その父親が突然亡くなった時は、そんなに強い悲しみの感情がありませんでした。

そのことを今とても後悔しています。お父さん、私のために辛い仕事を頑張ってくれてありがとう、どうしてその時に伝えることができなかったんだろう、自分の未熟さに腹が立ちます。

もっと早くに言いたかったありがとう、お父さん、今まで育ててくれてありがとう。
今度一緒に暮らせるなら、もっと素直な子供でいるからね。

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