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私の大切な親友へ

進学する高校が決まった時、「田舎の真っ只中にあるこの中学校から街の方面の高校に進学する生徒はお前一人だけだ」と担任の先生から言われて、私はとても寂しい気持ちになったのを覚えています。

第一志望の高校に進学できるというのに、卒業までの短い期間がとても辛く悲しかったです。高校で友達はできるのか、そもそも勉強についていけるのか。卒業が1日近づく度に、頭の中に不安が少しずつ積もっていく感覚がして、どこかへ逃げ出してしまいたかったです。

そんな時に私を助けてくれたのが、私の親友でした。

私の親友である彼女は、時々突拍子もないことを仕出かします。体育祭のクラスの側に自分の好きなキャラクターを落書きしたり、休み時間に教室の後ろでダンスを踊ったりと良くも悪くも自分の欲に忠実に生きている節があります。

そんな彼女が私に対して行動を起こしたのが、卒業まで残り10日という日のことです。私が精神をすり減らしながらも学校に登校して教室に入ると、いつもよりも割増で明るい笑顔の彼女が朝の挨拶と共に1封の茶封筒と朱肉を渡してきました。

中身を確認すると、彼女の直筆で書かれた手作りの誓約書が入っていました。誓約書には「私は中学校を卒業しても、あなたと定期的に連絡をとります。一緒に遊んだり、ふざけあったり、時には相談に乗ったりします。今までと同じように、これからもあなたの友達でいることをここに誓います。」という文章と共に、彼女の署名と捺印、そしてもう1つの署名と捺印する箇所がありました。

私が中身を確認したことを確認すると、彼女はこう言いました。

「このご時世、どこにいても連絡の1つや2つ楽に取れる。あなたは私よりも頭が良い。たくさん努力して受験に合格したことも私はちゃんと知っている。だから、あなたはこれからもどこでだってちゃんとやっていけるし、私とあなたが疎遠になることもない。心配することなんて何もないよ。わかったら、ここにサインして、拇印押して。」

どうやらその時、朝の教室で私が泣き出すことを彼女は想定してなかったようです。私が泣きながらボールペンで署名して拇印を押す姿を、私の周りを忙しなくうろつきながら心配していてくれたことを覚えています。

憂鬱な日々を送っていた私を心配して行動を起こしてくれた彼女に、私はこれ以上ないくらいに救われました。何よりも彼女の気持ちが嬉しかったです。
自分に正直に生きている彼女の行動だからこそ、私の心に響いたのだと思います。

あの時は泣いてしまってそれどころではなかったし、今更面と向かっては恥ずかしくて言えません。
だからここで、言わせてください。
ありがとう。
あなたのおかげで私がいます。
どうかこれからも末長く。

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