料理から伝わった母の愛情にありがとう

独身のほとんどを実家で暮らし、結婚して一年。家庭と仕事の両立はまだまだ手探り状態で、嵐のような日々を過ごしています。

旦那は一人暮らしが長く、時間があれば手伝ってくれるとはいえ、家事の負担は早く仕事が終わる私への負担の方が大きいです。

自分以外の人と一緒に食べる夕食は、自分のために作るよりも手間と知恵と時間がかかり、帰宅後に他の家事を片付けながらの時間で用意するのはかなりの知恵と技術が必要。それが毎日・・・レシピの捻出に頭を抱えます。

両親も共働きでしたが、母はこんな苦労をしていたのか、と離れてようやくわかるようになりました。

かつてこの苦労を知らなかった私は食卓に並ぶ料理を見て「えー」「～が食べたい」「嫌いって言ったじゃん」などと文句を言ったものでした。

たった数十分で栄養をバランスを考え、何品ものおかずを並べた母。

私は夫と自分の分を考えるだけで苦労しておりますが、家族全員の夕食を作っていたことを考えると、現在は尊敬と感謝の念しか思い浮かびません。

「苦労知らずの娘で文句ばっかり言ったね、ごめんなさい。バランスのいい美味しい料理から母の愛を沢山もらいました。ありがとう。」

随分離れたこの土地で、料理をしながら母の味を思い出すとそう思います。

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